マイナスのない資産運用

果樹園を運営する運用(インカム・ゲイン)

「果樹園で稼ぎを得る」運用

キャピタル・ゲインは「森を育てる運用」だと表現しましたが、それに対しインカム・ゲインは「果樹園を運営する運用」だと言えます。木々を育てて伐採する運用(元利取り崩し)に対し、実がなる木々を管理する(元本据え置き利払いのみ)というイメージです。

 

定期的収入を得る資産運用の具体的な管理のポイントは「安全性・健全性・継続性」の3つです。

 

「安全性の確認」(ファンドの残高確認)

ファンドの残高は、投資家から入金されたニューマネーと過去の運用実績の積み上げにより構成されています。残高が増加したときには「運用が良かったもしくは新規資金が入金された」ことになりますし、残高が減少したときは「運藤成績が悪かったもしくは解約など出金が増えた」ということになります。

 

安全性を確認するためにも、この残高の増減を確認しておく必要があります。果樹園の木々の生育状態を見守るようなイメージです。

 

なお、分配型の投資信託においては、①新商品はできるだけ避け、少なくとも5年以上の実績があり、②残高100億以上のファンドを購入することをお勧めしています。

その理由は、①分配金という実のなる運用ですから、その実績を見て買えばいいということ。②残高が少ないと、投資対象も限られ、プロが専属で調査・分析・運用出来ないなどの弊害があることからです。

 

分配金の「健全性の確認」

分配金には ①今月の利益の分配 ②過去の利益の分配 ③ニューマネーの分配の3つが存在します。

いうまでもなく ③ニューマネーの分配を避けることがポイントです。

例えるならば、どんなに給与(配当)が高くても、会社の現在もしくは過去の利益からではなく、銀行借り入れで調達した資金でその給与が支払われているとしたら、その会社に長く勤めることは恐怖だということです。

 

「分配金の継続性」の確認

毎月分配型のファンドは、毎月の分配金の決算も行いますが、ファンドとして毎年決算を行っています。

その際、分配しなかった利益は投資家全体の利益として課税され、純資産に組み込まれているので、会社でいうところの黒字決算と言えます。

 

当然、ファンドの継続性のためにも、すべての利益を投資家に配り続けることはしません。赤字の時にも、同等の分配が行えるように継続力をつけておくのです。

 

このように、ファンドの過去5年程度の決算が黒字主体なのか、赤字の連続なのかを確認することがファンドの継続性の確認になります。

 

資産管理は、「数量・分配・受取回数」がポイント

定期的収入を得るインカム・ゲインは果樹園の運営のようなものであるため、個々人が自身の果樹園を管理するにあたって、その①数量(口数)と ②分配金単価(1万口当たりの配当)とこれから先何回受け取れば元金回収できるかという ③回数(減価償却)を把握しておく必要があります。

(世の中で重要視されている経済や金利や株価や為替…とは全く違うのです。)

 

インカム・ゲインは果樹園の運営なのですから、何本の木が、いくつの実を実らせ、何年元気に実らせるかという管理なのです。

 

多少の「分散と苗木の追加購入」がカギ

「桃栗三年柿八年」と言われるように、桃や栗の木を植えても実るまでに3年かかってしまいます。柿に至っては8年もの歳月、「柚子の大馬鹿十八年」という説もあります。

また、桃が不作の年、柿が不作の年もあるため、果樹園には複数の種類を用意することが定期的収入を得るにはより安定が見込まれます。

 

さらに、豊作の年には苗木を買って、今後の不作に備えるというように、分配金が多い時には追加で購入する管理を行うと、分配金が減少した時への備えとなります。

 

 このように、債券・株式・不動産投資信託を購入し、分配金が多い時には、追加で買い増すことを心がけることで、インカム・ゲインの増加を計ることができます。

 

 

分配型投資信託は決して新商品を買わない。

 

安全性・健全性・継続性を確認する。

 

多少の分散と追加購入がカギ。

 

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