時給は「労働分配の適正化」を狂わせる
時給という概念は、能力の高い人は時間内に仕事を終え残業代が発生しないのに反して、時間管理の苦手な人ほど残業代が発生することに不自然さを感じます。
上手な時間管理ができないということは、適正な労働分配を会社が行えなくなる原因にもつながるのです。
また、時間管理ができないとムダな残業が増え、従業員の私生活にも影響を及ぼしてしまいます。
「時間管理のポイント」はわずか4点
①タスク整理(時間を使うべきところに使う)
ToDoリストなどを活用してタスクを洗い出すことで、やるべきことが明確になり、効率的な方法を選択しやすくなります。
特に、大きなタスクは細分化することが大切です。大きなタスクを分解することで、達成頻度が上がり、モチベーションの低下を防げます。また、仕事の漏れ防止や質の向上にもつながります。
②優先順位づけ(時間あたりの生産性を上げる)
㋑重要かつ緊急のもの ㋺重要であるが緊急ではないもの ㋩重要ではないが緊急のもの ㊁重要でも緊急でもないものに仕分けします。
重要・緊急のものから消化することで、時間的にも精神的にも余裕が生まれます。逆に、重要度・緊急度が低いタスクに関しては、本当に必要かどうかの判断が必要です。
また、メールの返信や文書のコピーなど、簡単に終わるものに関しては優先度が低くてもすぐに片付けてしまうことで、タスクが溜まることを防ぎます。
③目標や締め切りを数値化(達成度合いがモチベーションの維持につながる)
目標や締め切りは、客観的に判断できるように数値化しておくことが大切です。これは、先述のSMARTの法則で述べたとおりです。
④ 余裕のあるスケジュール設定
1年は8か月、1カ月は18日、1週間は4日、1日は16時間と思って予定を組みます。
1・2・3月は言わずと知れた「いぬる・にげる・さる」でバタバタするため、3か月あると思うと予定が遅れてしまいます。
4・5・6月は・・・始業式・入学式・花見・GWなどイベント三昧。
7・8・9月は夏休み・お盆・台風。
10・11・12月は秋の行楽・年末・旗日三昧。
自分のスケジュールだけでなく、先方のスケジュールとの調整は、12ヶ月あると思うと足りなくなってしまうので、初めから8カ月しか予定が合わないことにして調整していきます。
さらに、1カ月を18日、1週間を4日など、同じ要領で組みます。ただし1日は、寝ている時間を除き、16時間で設定します。8時間×2クールという一日を、どうやって有効に使うかを考えます。もちろん、8時間仕事、8時間プライベートでもいいのです。
時間管理はゆとりを生み出す基本。
時間管理と目標管理は密接なつながりがある。