ちょうどいいお金持ちのすすめ

お金持ちは、できないことはないと信じている

「ネガティブ思考」は悪いことなのか

なにげない日常の会話において「私はネガティブである」とか「ポジティブに物事をとらえよう」とかよく耳にします。

 

また、ネガティブ(消極的)で、いつもなにか心配事を抱えることは心に悪いとか、ポジティブ(積極的)な物事の捉え方が人生を豊かにするとか、ごくごく一般的にはネガティブは悪いこと、ポジティブが良いことのように思われています。

 

果たしてそうでしょうか?

 

私は、心配性で、「石橋をたたいて粉々にし、コンクリートで固めて用心しながら前に進む」そんな性格をしていますし、ありとあらゆるリスクを想定して事前に対策を講じていますが、そんな性格を悪いとか心が豊かでないと感じたことはありません。

短所は長所、「逆も真」なり

短所は長所であり、長所は短所です。

 

用心深い性格は、時として絶好のチャンスを逃すことにもなりかねません。

 

短気は損気といわれますが、いち早く決済できる即決性を持っています。

 

人は、好きな食べ物を訊かれたら、あれこれ悩みますが、嫌いな食べ物は即答できます。

 

世の中に夢や希望を持てないといわれますが、やりたくないことは意外と簡単に書けたりします。

 

自分の長所に気付けない時は、短所の書き出しをしてその使い道が長所になるように心がけています。つまり、可能思考を活用するのです。

 

やりたいことが見つからない時は、いやなことを書き出してその反対を目標にしてみたりします。

 

例えば、「お金持ちになりたい」と考えたのではなくて、「お金ごときで悩みたくない」と考えたから、私には今の「ちょうどいいお金持ちの生活」があるのです。

「問題先送り」のポジティブ思考こそお金に困る根本原因

右と左、前と後、上と下、積極的と消極的…世の中には対(つい)のものがたくさんあります。

 

どちらかが良くてどちらかが悪いという単純なものではなく、日々直面する「問題を解決するか否か」という点に、お金に困らない未来のカギがあるのです。

 

ポジティブ脳は明るく元気で前向きな要素もありますが、本当に反省しなければいけないことや重大な事柄でも「まぁいいさ」と問題先送りを促す原因にもなりかねません。

 

余談になりますが、反省を謝罪だと思っている方も多いようです。

謝罪は心から反省し、詫びることですが、反省は起こった悪い結果を繰り返さないための方策やプロセスの変更が伴います。(あまりにも「謝って済ます」ケースが散見されるので、記述しておきました)。

 

結局、ポジティブだろうとネガティブだろうと、「問題を先送りにしないこと」が大切だということです。

「問題解決」を意識したポッシブル脳のすすめ

複雑怪奇な現代社会では、どうやっても心配事は発生するので、「何か打破することはできないか?」と可能性を探ることが大切に思えます。

 

心配事が脳裏に浮かんだとき積極的な行動はどうしてもなかなかできないものです。

 

無理して明るく・正しく、さらにみんなと仲良くはできませんが、仲良くできる人と、うそのない・楽しいおつきあいはできます。

 

実際に起こった辛いことや難しいことをポジティブに受け止めることは「よほど心が強い」か、「能天気」ならばできますが、辛いものは辛い、難しいものは難しいと受け止め、打開策を模索することなら誰もができ得ることです。

 

失敗も問題も、それですべてが終わりではなく、失敗は「新たな気付きのチャンス」で、問題は「成長につながる壁」だと言い換えれば、失敗や問題自体は始まりに過ぎないことがお分かりいただけると思います。

悩むのではなく、「考える」

ちょうどいいお金持ちは悩みません、困りません、しかし考えています

 

目的や目標に向かって進むための方法を考えることと、現状をクヨクヨ悩むのとでは、その先の答えが全く違うものになります。

 

加えて、「考える=できない理由を考える」でもありません。うまくいかなかった理由をあれこれ探しても、その先にある答えは変わりません。

 

ちなみに、「悩む」を分解すると…「心」が「ツ」ラく「凶」わざわい。

「凶」と「困」の違いは…三方を囲まれているか、四方を囲まれているか。

 

その三方は、過去の後悔・現在の不満・未来の不安であることが多く、残りの一方は、人への「不信」が多いようです。

 

悩んでいる人と、困っている人の違いは、悩んでいる人は一人で悩み、困っている人は問題解決するために必要な人がいない場合や、相手に対する不信も含めて困っています。

 

ちょうどいいお金持ちの周りには、悩みや困りごとを一緒に解決してくれる人が存在しています。

どんなに一人で悩んでも解決できないから、困る前に「師事」できる人を探すことをお勧めします。

「リスクを考える」ことはマイナス思考ではない

自己啓発本によく出てくるプラス思考ですが、「マイナス思考は良くないので、うまくいくイメージをもって行動しましょう」という表現がとても気になります。

 

表現が良い悪いではなくこれを、「マイナス面は見ないようにしよう」と捉えられることが怖いのです。

 

普通に考えて、リスクやマイナス効果やうまくいかない可能性を考えずに、物事に取り組むことは「無謀である」と言えます。なぜならば、そこに存在するリスクなどを見て見ぬふりをしても、何ら解決していないからです。俗にいう「臭いものに蓋」をしても解決していないのです。

 

ちょうどいいお金持ちは野望を持っていますが無謀を嫌います。

 

様々なプラスとマイナスの可能性を予測して、できる限りミスや失敗を未然に防ぎます。

たとえミスや失敗があったとしても、繰り返さないように工夫や修正を加えます。

 

つまり、目的や目標に向かって、「考え・行動」しているのです。

マイナス面を見ることとマイナス思考を混同しないように気を付けたいものです。

リスクとリターンは「共存」している

資産運用がいい例ですが、資産運用にはリターンもありますが、反面リスクも存在します。

もしもリスクを見ずにリターンだけを意識してしまうと、いざリスクが発生したときに慌てふためいて、将来の所得を確保するはずの資産運用を途中で投げ出してしまう結果にもなりかねません。

 

実際に株価暴落時などによくみられる光景が、「資産運用などするのではなかった」という後悔の姿。これは失敗ではなく逃避なのです。

(例えば株価暴落は、株式のバーゲンセールが始まったと解釈すれば、株式を購入する立場の人には好機です)。

 

また、リスクばかりを見て、資産運用は怖いものだと認識している方は、初めから資産運用などせずに、利益の獲得を放棄してしまいます。

 

プラス面やメリットだけを見ずに、マイナス麵屋デメリットも確認することが、成功への道であり、リターンが良いものでリスクが悪いものではなく、正しくはリターンを得るためにリスクを抑えるということなのです。

本当の「プラス思考」

本当のプラス思考というのは、マイナスのことを考えないのではなく、想定できるあらゆる可能性を見た上でマイナスを抑え、プラスの効果を得る思考だと思います。

 

だから私は、お金持ちが「メリット・デメリット」「リターン・リスク」の両面を確認し、プラスの効果を最大限得る思考のことを「ポッシブル思考 = 可能性を探る思考」と呼んでいます。

 

 

 

ポジティブも大事だが、ポッシブルのほうが人生をよい結果に導いてくれる。

 

そのための第一歩は、言い訳からの卒業。言い訳は可能性を閉鎖する悪い力を持っている。

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